リフォーム工事の業種判断について、わかりやすく解説

リフォーム工事の業種判断について、わかりやすく解説します

リフォーム工事の業種判断はなぜ難しいのか？

リフォーム工事は、壁紙の張り替えから大規模な間取り変更まで、その内容が非常に多岐にわたります。そのため、一概に「リフォーム工事」とひとくくりにして、特定の建設業許可に当てはめることは難しいのが現状です。

なぜ難しいのか？

・工事内容の多様性: 壁紙の張替えから、大規模な間取り変更まで、工事内容は様々です。

・工事名称の曖昧性: 「リフォーム工事」という名称は、一般的な呼称であり、法的定義が明確ではありません。

・契約書への記載: 契約書に記載される工事名称は、必ずしも実際の工事内容と一致しない場合があります。「リフォーム工事」という工事名は、あくまで一般的な呼び方で、具体的な工事内容を示しているわけではありません。工事契約書には、必ず「屋根葺き替え工事」「内装仕上工事」など、具体的な工事内容が記載されているはずです。

リフォーム工事の業種判断のポイント

業種判断をする上で重要なのは、工事名ではなく、工事の内容を見ることです。

・具体的な工事内容: 「屋根葺き替え工事」、「外壁塗装工事」など、具体的な工事内容を把握しましょう。
内装の改修が中心: 内装仕上工事業

外壁の改修が中心: 塗装工事業

木造部分の改修が中心: 大工工事業

といったように、工事内容によって適切な業種が異なります。

・請負契約書: 契約書に記載されている工事内容を詳細に確認しましょう。

・専門工事の有無: 内装仕上、塗装、大工など、どの専門工事が主体となるのかを判断しましょう。

一般的な住宅リフォームと内装仕上工事業

内装仕上工事業が選ばれる理由

多くの住宅リフォーム工事では、内装の改修が中心となります。壁紙の張り替え、床材の交換、建具の取替など、内装仕上工事が占める割合が大きいからです。

内装仕上工事業のメリット

・汎用性: 内装仕上工事業の許可があれば、住宅リフォームの多くの工事に対応できます。

・附帯工事: 内装仕上工事と同時に、電気工事や水道工事など、他の専門工事も附帯工事として請け負うことができます。
 

その他のケース

専門的な工事: 外壁塗装専門店であれば「塗装工事業」、木造建築専門であれば「大工工事業」といった、専門的な工事を中心に行う場合は、その専門工事に対応する許可を取得します。

大規模なリフォーム: マンションの共用部分の改修や、住宅の用途変更を伴う大規模なリフォームの場合は、「建築一式工事」の許可が必要となる場合があります。

よくある質問

・「内装仕上工事業」の許可があれば、どんなリフォーム工事ができるのですか？

壁紙の張替え、床の張り替え、建具の取替、塗装、キッチンや浴室の改装など、一般的な住宅リフォームのほとんどに対応できます。

・「建築一式工事」の許可と「内装仕上工事業」の許可、どちらを取得すれば良いですか？

大規模な改修工事や、建物の構造を大きく変更するような工事を行う場合は、「建築一式工事」の許可が必要になります。一般的な住宅リフォームであれば、「内装仕上工事業」の許可で十分なケースが多いです。

・無許可でリフォーム工事を行ってしまうとどうなるのですか？

無許可で建設業を行うことは法律で禁止されており、罰則が科せられる可能性があります。