機械設置工事の業種判定について、わかりやすく解説

機械設置工事の業種判定について、わかりやすく解説します

より具体的なケースで考えてみましょう

「とび・土工・コンクリート工事」に該当するケース

・工場の生産設備の設置: 完成した大型の機械をクレーンなどで吊り上げて、あらかじめ用意された基礎の上に設置する工事。

・ビル内の空調設備の設置: 製造された空調機をビル内に搬入し、配管と接続して設置する工事。

・太陽光発電システムの設置: パネルや架台を組み立て、屋根や地面に固定する工事。
 

「機械器具設置工事」に該当するケース

・工場の自動化ラインの構築: 様々な機械部品を現場で組み合わせて、生産ラインを構築する工事。

・プラント設備の設置: 配管、ポンプ、制御盤など、複数の機器を組み合わせて、一つのシステムとして稼働させる工事。

・カスタマイズされた機械の設置: 顧客の要望に合わせて、機械を現場で改造したり、新たな機能を追加したりする工事。
 

判断のポイントを整理

・現場での組立・加工の有無: 現場で機械を組み立てる、改造するなどの作業が必要な場合は、「機械器具設置工事」に該当する可能性が高いです。

・機械の複雑さ: 複数の部品から構成される複雑な機械を設置する場合は、「機械器具設置工事」に該当する可能性が高いです。

・設置場所の環境: 屋外での設置や、狭隘な場所での設置など、設置場所の環境が特殊な場合は、「とび・土工・コンクリート工事」の要素も含まれる可能性があります。
 

なぜ業種判定が重要なのか？

・建設業許可: 各工事には、それぞれ必要な建設業許可が異なります。誤った許可で工事を請け負うと、違法となる可能性があります。

・保険: 工事中に発生した事故に対して、適切な保険をかける必要があります。

・見積もり: 工事内容によって、必要な人員や機材が異なり、見積もりが変わってきます。

具体的な事例で考えてみましょう

たとえば、工場に新しい生産設備を設置する工事の場合、以下の要素によって業種が判断されます。

・設備の大きさ: 大型で重量物であれば、「とび・土工・コンクリート工事」の要素が強くなります。

・設置場所: 屋外であれば、「とび・土工・コンクリート工事」の要素が強くなり、屋内であれば「機械器具設置工事」の要素が強くなります。

・現場での作業内容: 基礎工事が必要であれば、「とび・土工・コンクリート工事」の要素が強くなり、設備の組立・調整が必要であれば「機械器具設置工事」の要素が強くなります。

まとめ

機械設置工事の業種判定は、工事の内容によって「とび・土土・コンクリート工事」と「機械器具設置工事」のいずれに該当するのか、慎重に判断する必要があります。